こんにちは!イチローです(^^)
TwitterなどのSNSを見ていると、せどり上級者の方が寝かしを
勧められているのをちょくちょく見ます。
利益額が大きいことが多いので、せどりの経験が浅いと
『スゲー!自分もやりたいっ』って思ってしまいますよね。
ここで言う初心者とは、イコール資金の乏しい人です。
私は、資金に乏しい人が選んではいけない戦術の1つに
寝かし・ロングテールがあると考えています。
なぜ私がそう思っているかについてお話します。
寝かしやロングテールをオススメしない理由
1.キャッシュフローが悪くなるから。
2.販売までの期間が長く、不確定要素が大きくなるから。
3.将来価値の算出が難しいから。
1.キャッシュフローが悪くなるから。

寝かせというくらいですので、売れるまでの時間が必要となります。
少なくとも1〜2ヶ月、商品によっては1年近くの期間をかけて売る必要があるので、
キャッシュフロー的には健全ではありません。資金が潤沢にあれば良いですが、
少資金での実践には向かないでしょう。
どんなに大きい利益が望めても、現金化するまでに資金ショートしては
全く意味がありませんん。
2.販売までの期間が長く、不確定要素が大きくなるから。
販売までの期間が長くなることで、必然的にその期間に予想しなかった出来事が
起きる可能性が高まります。新品であれば、廃番狙いで寝かせていた商品が
突然Amazonの在庫が復活して売るタイミングが無くなったなんて話を聞きます。
また、本で言いますと、映画化・アニメ化を狙って商品を集めて寝かしていたら、
意外とライバルも数多く集めていて、思った程値段が上がらなかったなんてことや
映画の公開が延期になった~なんてことがあります。
例えば、
みをつくし料理帖全巻セットのチャートを見てみましょう。

2019年年末に映画化発表され相場が上がりました。この時は約3か月間も
高相場が続きました。
映画が始まれば、またさぞかし上がるだろうと多くのせどらーが腕まくりしていたことと
想像します。(もちろん私も)
でも、実際に映画が始まってみると、一瞬上がったものの直ぐに値段が下がり
映画公開前以下の水準まで値落ちしてしまいました。
これには要因がいくつかあると思っています。
1.映画化発表から映画スタートまで約1年近く期間があり、需要以上のタマがせどらーに
よって供給されたから。
2.映画自体がイマイチ話題にならなかったから。
始まった2020年秋の映画界は『鬼滅の刃』一色でした。そちらに話題を
さらわれてしまったことも要因の1つでしょう。
また、直近で言うとコロナ禍の影響によって映画公開、TVアニメ、
ドラマの延期が相次ぎました。
ここに照準を合わせて寝かしていたせどらーさんは、更に長期間にわたって資金を
寝かすことになってしまった方も多かったのではないかと思います。
ここら辺も、販売まで長くなることによるリスクが出てしまった事例でしょう。
3.将来価値の算出が難しいから。
『将来価値』という言葉を知っている人は、恐らく投資に関わったことがある人でしょう。
これはお金の知識の1つです。
お金の『現在価値』に対し、『将来価値』は割り引いて考えなければいけないと
いうものです。
日常生活ではお金は額面しか意識していませんが、これに『時間』という軸を
加えたものです。
例えば、
今すぐに貰える10万円と1年後に貰える10万円。あなたはどちらを選びますか?
恐らく、多くの人は今すぐ貰える10万円を選ぶでしょう。
では、1年後に貰えるのが15万円ではどうでしょう。
悩む人も出てきそうです(;^ω^)
これは、将来価値が減ることが肌感覚で分かっているから悩むのだと思います。
ですが、1年間に割り引かれる率が分からないと、1年後の15万円という金額が
今の10万円に比べて得なのか損なのか分からないので悩んでしまうのです。
せどりでも同じことが言えるのではないでしょうか。
一定期間商品を寝かし、得られる収益の増加がその期間に見合った
適正なものなのかが分かりにくいのです。
1年間寝かして売るより、1か月で1回転する利益率30%の商品を
ガンガン回していった方が結果的に利益が多くなるケースもあることでしょう。
ですので、寝かしやロングテールという手法は、仕入れで使い切れないくらいの
潤沢な資金を持っている人向けの手法なのです。
資金を寝かしておくぐらいなら、時間が掛かってもプラスになる方が得だからです。
まとめ
せどりの寝かせ・ロングテールは上級者向けの手法と言えるでしょう。
資金的な体力、相場を読む経験が身に付くまでは、今現在に価格差がとれる商品を
仕入れることを追求していくことがオススメです。
キラキラしたものに惑わされず、一歩づつ着実に成長していきたいものですね。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
それではまた!
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